仕事について その2

自分らしく生きる

人生においての自分のテーマは「自分らしく生きる」です。
私は小さい頃から自己嫌悪の塊でした。自分の事が嫌いで自分を変えたいと思って色々と努力をしてきましたが、結局自分を変えることはできませんでした。

そして仕事を一生懸命していくうちに、多くの患者様や歯科医師の方から評価されるようになってきて、今のままの自分でいいのではないか、と思えるようになってきました。
それまでは「自分を変えるため」に色々と努力をしていましたが、今は「自分が自分らしくあるため」に頑張っていこうと思っています。

自分の好きなように生きる事は、わがままに生きる事とは違います。
自分の好きなように生きるためには、他人の言動に左右されないような努力はしていかないといけないと思っています。

例えば自分の意見を誰かに言う時に、それまでの言動で相手の反応は変わってきます。
「この人が言うのなら聞いてあげようかな」と思ってもらう為には、それまでにその人に言動の貯金をしておかなければいけません。

また、自分の好きなように生きる生き方が、周りの人の秩序を乱す行為であっては、いつかは必ず自分に戻ってきます。そうならない為には、普段から、自分の良心に正直に生きていなければいけません。
「自分らしく生きる」という事は、わがままに生きるという事ではなく、他人の目を気にして生きるのではなく、自分の良心にしたがって生きる、という事のように思います。

自分の良心に恥じない言動であれば、周りがどんな評価をしようと、堂々と生きていけばいいと思うのです。
しかし、他人は時々甘い評価をして許してくれますが、自分の良心に正直に生きるという事は自分で自分を律しなければいけないので、それなりの決意が必要なんだと思います。

自分らしく生きるためのスタートは、自分を好きになることです。
自分を好きになる為には、やはり自分の良心に恥じない生活をしていくことだと思います。
自分を好きになり為に、私は自分の靴を揃えたり、食事の前に「いただきます」というような小さな習慣を実行するようにしています。

そして、なるべく愚痴、不平不満は言わないように心がけています。
自分を好きになれるかどうかは、自分を変えるのではなく、自分を好きになれるような言動をしていくことだと思います。

自信を持つには

「自信を持っていきたい」
「自信ある言動をとりたい」
と思っていますが、私自身、ず~と自信のない生き方をしてきました。
自分に自信を持つことが生きていくテーマでもありました。

「自信ってなんだろう?」と考えてみました。
最近の自分は、以前よりは自信を持って生きているように感じています。
以前の自分と、今の自分は何が違うかといいますと、他人から受け入れられているという思い、安心感の違いではないかと思います。

「他人から受け入れられているという思い」は目で見ることはできません。
感じるしかないのです。
スタッフから患者様から家族から………自分以外の他人から受け入れられていると感じられれば、自分に自信が持てるのではないかと思います。
スタッフに受け入れられていると感じるためには、スタッフのためになりかしないといけません。

患者様に受け入れられていると感じるためには、患者様のために尽くさなければいけません。
家族やそのほかの人に対しても同じことです。
誰かのために思いを持って何かをすることで、自分は役立っている、必要とされているという思いが自信になるのではないかと思います。

自分に自信をもつ為には、私の中では利他の気持ちは切っても切れないものだと思っています。
自分が可愛いからこそ人のために尽くすことが大事なのだと思います。

「与えることは得ることである」という真理は自信をもつ為には特に大切なように思います。

3種類の悩み

私もよく悩みますが、悩みには3種類あるように思います。

  1. 自分で頑張れば解決できる悩み
  2. 時間が経てば解決する悩み
  3. 受け入れるしかない悩み

悩みを分類してどうするのと思われるかもしれませんが、どの悩みに入るかで自分のとるべき方向性が見えてくると思います。

1の悩みは自分が頑張れば解決する事なので、一番扱いやすい事だと思います。
例え頑張っても頑張っても思うような結果が出ないとしても、他人のせいにしても何も解決しないので、最終的にはその人が頑張るしかないのです。

2の悩みを1の悩みと勘違いして頑張ってしまう事が多々ありますが、いつの間にか悩みがなくなっていたという事は、この2番に当てはまります。
世の中の多くの悩みが1と2の中に入るのではないかと思っています。

生きていて一番辛いのが、3の受け入れるしかない悩みなのです。
3の典型は死、肉体や精神の障害や病、人間関係などです。

私は、目に見えない部分の人間が生きている意味は、その人の魂のレベルを上げる事にあると信じていますので、魂のレベルを上げる意味では、とても難しい事ですが、3を受け入れる事が生きている最大の意味でもあると思います。

私にはまだ深刻な3の悩みは少ないですが、多くの方が3と闘っていると思うと、1や2で不平不満を言う事は罰が当たると思うようにしています。
今の私は、多くの1と2の悩みを、ものともしない考え方を身につけて、来るべき3の悩みにも対応できる人間になりたいと思っています。

3を受け入れている人を見ると、そういう人には神様に一歩近付いているようなオーラを感じてしまいます。
3を受け入れられる人にとっては、1や2の悩みは些細な事に思ってくるのではないかと思います。

仕事で嫌な事が起きた時、どう考えますか?

  1. 出きれば嫌な事を我慢してまで仕事したくない
  2. 仕事はお金という対価をいただいているから嫌な事も我慢するべきだ。
  3. 嫌な事は何かを学ぶために起きていると思うので前向きに受け止めたい

貴方ならどの考え方を支持しますか?
多くの人が2を支持するのではないでしょうか?
3が理想ではあるが、なかなかそうは考えにくいというのが現状ではないでしょうか?

今の私なら、これら3つはすべて正解だと思っています。
ただ、考える人の成長度合いがどのレベルにあるかという事で、正解が違ってくると思います。

まずは仕事が辛い、耐えるだけの段階の人では、2のように考えて自分を納得させるしかないのではないでしょうか?
仕事に喜びを見いだせないレベルの人は、とにかく何でもいいから仕事のやりがい、楽しみを見つけることが先決です。

しかし、いつまでもこのレベルで停滞していますと、「お金なんかいらないからこんな仕事は辞めよう」とか「同じお金を稼ぐのであれば、もっと楽な方法があるのではないか」とか考えるようになってきます。

そういう、逃避の考えでは、仕事する事の本質は見出せないでしょう。
このレベルから脱せない人は「何の為に働くのか」、「仕事する意味は何なのか」を真剣に考えないといけない時期かもしれません。

真剣になって考え、行動すれば必ず何かに気付きます。
そうして、仕事に生きがいや働く意味を見つけた人には、嫌な事を3のように考える下地ができていますので、2から3への移行が可能だと思います。
3の様に考えられる事は、訓練と習慣です。

初めはそんな考え方は無理だと思っていても、習慣になれば3のように考えることでメリットが一番多いのは自分だと実感できれば、3のように考えられるのが普通になってきます。
そして、3のように考えられるようになってきたら、受け止め方には問題がないので、初めて1のように考える資格が出来るのです。

1の考え方は一見逃避のように聞こえますが、3のように考えられる人には、さらに自分が成長する為には、自分が好きな事に集中する事がより早い成長を加速してくれるのです。
私自身、3の考え方が習慣化していないので、まだ1のように考える資格がないですが、一日も早く1のように、自分が好きなことだけに集中できる立場になりたいです。

もちろん仕事を辞めて趣味をするわけではありません。仕事の中で、自分の才能、やりたい事を最大限に活かせる仕事内容に特化していきたいと考えています。
まだはっきりとは分かりませんが、社員など人を育てる事が私の天職のように感じることがありますが、3を習慣化しながらゆっくり自分を見つめ直していこうと思っています。

1のように考えたい人は、それを目標に頑張ることもできます。
1は悪い考え方ではないのです。ただ、1になる為には、23の考え方を通過していく必要があるだけなのです。
1に興味があるから頑張る、という人がいてもいいのではないでしょうか?

出来事に意味はない

私の好きな言葉に「出来事自体には意味はない、その出来事をプラスに受けとめるかマイナスに受け止めるか2種類の人間がいるだけだ」という文章があります。
多くの人は「いい事、悪い事」の2種類が存在していると考えますが、そうではなく、受け手の考え方次第で出来事の意味が違ってくるのだということです。

出来事だけでなく言葉も同じです。同じ言葉に対しても、悪く受け取る人とそうでない人がいますが、全ての事を悪く受け取るような人間とは話をしていても疲れます。
以前ある人に「真面目すぎるとストレスがたまるよ」とアドバイスしたら「真面目で何が悪いんだよ」と反論され、この人は全てを悪く受け取る人間なんだと気づき、差しさわりのない会話以外はなるべく避けるようになりました。

プラス思考であることが成功には不可欠だといわれますが、プラス思考であり続けられること自体が人生の最終目的であるようにさえ感じます。
出来事や他人の言動を悪く受け止める人間には、好運も逃げていきます。
それは自分が不幸を呼び寄せているのですから自業自得です。

一方、他人から不愉快な思いをさせられた場合も、一刻も早く不幸のスパイラルから脱出する考え方を身につけることが必要です。
自分の人生は他人に左右されないと決めたら、常に幸せを感じられる考え方を身につけたもの勝ちなのです。

感情が動くと行動する

私は「スタッフのモチベーションアップセミナー」というセミナーを年に2度行っています。
患者様に満足していただく為には、院長だけでなくスタッフにも頑張ってもらわなければ無理なので、どうすればスタッフは頑張って働いてくれるかという事を試行錯誤して、その結論をセミナーでお話させていただいています。

スタッフにモチベーションをアップしてもらうヒントは、まずは、自分がどういう時にモチベーションがアップするかを知ることが大切になってきます。
院長はやる気がないのに、スタッフだけ頑張る事はあり得ないのです。

院長自身が、こういう風に考えて日々気持ちを鼓舞しているという事を、スタッフの立場に置き換えてアドバイスする事で、スタッフにも気づきがあれば行動してくれるのです。
まずは自分がどうすれば行動するかという事を知ることから全てが始まるのです。

人が行動するには、感情が動く事が大切になってきます。
感情が動くから行動に移すのです。
感情の中にも喜怒哀楽と色々ありますが、いい意味の感情の動きで言えば感動することです。
感動するから心が動いて、何らかの行動を起こすのです。
映画を見て感動して涙を流し、その後の生き方を考え直す事もあるでしょう。

行動のヒントは感動なのです。
同じ映画を見ても感動する人と感動しない人がいるように、感じ方は人によって違います。感動しやすい人は行動しやすい人ともいえます。
スタッフに感動してもらうには、自分が感動したような話はストックしておいて、継続的に話すようにしています。

話以上に、自分の行動がスタッフの感動を促せれば理想ですが、自分もまだまだ成長途中なので、そのレベルには達していないので、スタッフに「一緒に成長しようよ」というスタンスで、ミーティングで自分が感動した話をさせてもらっています。

感動にも大きい感動、中ぐらいの感動、小さい感動とありますが、大きい感動に出会う事はめったにないので、小さい感動で小さい行動を積み重ねて、少しづつでも成長していけることを目指しています。

とはいっても、大人になってくると、心で感じる力よりも頭で考える力の方が勝ってしまうので、できるだけ子供心に戻るように意識しています。
「人が行動するヒントは感動にあり」という事は私の中では黄金の法則なのです。

マンネリ化

私の中で、「マンネリ化」は人間にとっての永遠のテーマだと思っています。
人は同じことを繰り返せば、そのことに飽きてきたり、効率よく片づけようとしたり、何も考えなくただ淡々と仕事をさばいていくようになってしまうのが、自然の流れだと思っています。

しかし、私が「マンネリ化」についての話題を提供すると、私の周りでは驚くほど「マンネリ化」を意識している人が少ないことに驚きました。

私の中で、「マンネリ化」とは、寝ても覚めてもそのことが頭から離れないぐらい夢中になれない状態やワクワク感を持って仕事をしていない状況を意味していますが、多くの人は「マンネリ化」という言葉からイメージするのは、例えば、どうやって仕事をさぼろうかというぐらい究極の後ろ向きな姿をイメージしている人が殆どなのに気が付きました。

言葉は、その人なりの定義が違えば受け止め方も違ってきます。
スタッフに「マンネリ化を感じませんか?」という質問をすれば、まず、ほとんどの人が「感じません」と答えます。
院長の私に「マンネリ化を感じています」と答えるわけにはいかないのかもしれません(笑)

しかし、私の中でのマンネリ化とは、寝ても覚めてもそのことが頭から離れないぐらい夢中になれない状態や趣味と同じレベルで仕事が楽しく感じるレベルを意味していますので、「マンネリ化」を感じている、という答えは決して大きなマイナスなわけではないのです。
いくら口では「マンネリ化」していないと言っても、私にはマンネリ化をしている人はすぐに見抜けます(笑)

私の中で、マンネリ化している人を見抜く着眼点は

1つ目は、普段から、不平不満や愚痴泣き言が多い人です。
人は、夢や目標があって必死の時は、不平不満を言うエネルギーを目標の達成に使います。
しかし、昨日までに自分でできる仕事をただ作業として行っている人は、毎日に充実感も満足感も感じられないので、不平不満や愚痴泣き言が多くなります。
自分の心が満たされていないために、自分の幸せを実感できないので、不平不満と言った毒を吐いて、頑張っている人の足を引っ張ろうとします。

2つ目は、新しいことに挑戦しようとしない人です。
マンネリ化していない人は新しいことに挑戦することに喜びを感じますが、マンネリ化している人の特徴として、同じ仕事をより効率的に、悪く言えばより手抜きしていくことに価値を見出していますので、新しいことをすることに対して、異常に拒否反応が強い人です。

3つ目として、マンネリ化している人は、「何のために仕事をしているのか?」と聞かれても、「お金のため」「生活のため」という理由以外に何も答えられない人です。
人は生活のためだけに仕事をしているのであれば、給料日以外は時間をただ浪費しているだけになってしまいます。

マンネリ化を防止する最大のヒントがこの「何のために仕事をしているのか?」を真剣に考えていくことだと思います。
この答えを真剣に考えていけば、自分の成長によってその答えが違ってくるものです。自分のためから、他人のため、社会のためと、少しずつでも利他の気持ちが芽生えてくるものです。

仕事を長くしていても、いつまでたっても自分のためにしか頑張れない人は、かなりの確率でマンネリ化の症状があります。
「天才とは1万時間を1つのことに打ち込める人だ」と聞いたことがありますが、1万時間1つのことに打ち込むためには、マンネリ化の壁を打ち破らなければなりません。
マンネリ化を打ち破るためには、自分がマンネリ化をしていることに気が付かなければなりません。

ソクラテスが、「無知の知」と言ったように、自分が無知であることを知ることで、だからどういう行動につながるかが決まってくるので、「人はマンネリ化するものである」ということを認めることで、だからどう対処していくべきなのかにつながるのではないかと思います。

周りが評価するような結果を出している人は、必ず、「マンネリ化」の壁を克服した人たちだと信じています。
その存在に気が付かなければ、克服することもできません。
壁にぶつかって悩み苦しむことで突破口を見つけていくのだと思います。
マンネリ化することが悪いのではなく、人間とはそういうものだから「何のために働くのか?」を真剣に考え続けたり、常に新しいことに挑戦したり、夢や目標を高く掲げて言ったりしていくことが大切なんだと思います。

私は歯科医師を天職だと思っています。寝ても覚めても仕事のことを考えています。
仕事が趣味だと思っているぐらいですが、それでもマンネリ化を感じることがあります。
そんな時には、「何のために仕事をしているのか?」を自分に問い続けて、思いを進化させながらマンネリ化と戦い続けているような気がします。

昨日より今日、今日より明日

私には職人としての歯科医師の顔と、医院を運営していく経営者の顔があります。
経営者として意識していることは、周りの歯科医院がしていないことを先んじて形にしていくということです。
「他の歯科医院がしているから、乗り遅れないようにしなきゃ」というよりは、うちのクリニックが先頭きって行うことで、何年後かに他の医院が追随してくるだろうな、というイメージで経営しています。

実際、今までにも当クリニックのHPの物まねや、非抜歯矯正や部分矯正の普及などいろんなことで、歯科の世界に大きな影響を与えてきているのを実感しています。
常に周りが行っていない新しいことを意識しているので、あまり他の歯科医院がしていることが気になりません。
自分のライバルは、他の歯科医院ではなく、患者様や社会のさらなる要求にこたえていくということだと思っています。

患者様も無理難題を言っているつもりはなくて、「一般企業だったら、こんなの当り前でしょう!」ということを、医療サイドは「医療だから……」「歯科の世界では常識だから……」などの言い訳を挟んで、現状維持に甘んじていることが多いように思います。
歯科医院も過剰な時代になってきて、できない言い訳を言っている医院は淘汰される時代になってきました。

患者様のクレームや期待を1つ1つ真摯に受け止めて改善していくところだけ生き残っていける時代になってきたように思います。
以前の私は、改善しても改善しても次から次へと問題点が浮き彫りになってきたり、患者様からの要求レベルが年々上がってくることを苦痛に感じていました。
今も少し気が重く感じることもないわけではありません……(苦笑)

しかし、最近は受け止め方を変えて「経営とはそういうものだ」「人生とはそういうものだ」と思うようになってきました。
現状維持でいたり、楽をすることを普通だと思うから、改善したり、苦労することが辛くなってしまうことに気が付き、日々改善改良していくことは当然のことであり、楽じゃないのが人生だ、と思うようになってきました。

昨日までの自分でいたり、昨日までの歯科医院でいることが普通なのではなく、昨日より今日少し成長した自分であったり、昨日より今日少し改善した歯科医院になっていることが普通である、と思う人間の集まりにしていきたいと思っています。

当クリニックでの、ミーティングの口癖は「昨日より今日、今日より明日、少しずつ成長していこう」です。
これは、人間的にも歯科医院的にも共通の目標です。

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