監修:青山健一
はじめに
「矯正治療をはじめたい!」という気持ちがあっても、どんな治療方法で治したらいいのかが分からない。
数多い歯科医院の中から大事な口の中を任せる歯科医院を選べない…。治療費用の相場は…?
治療を受ける上で多くの悩みがあり、なかなか治療に踏み込めない患者様も多数いるかと思います。
その中でも近年「部分矯正」というワードを聞く方も多いのではないでしょうか。矯正って奥歯までやるのが普通じゃないの?という疑問もありますよね。
今回はまず、部分矯正のメリットや「患者様から喜ばれる理由」についてまとめていきます。
目 次
1、部分矯正が選ばれる6つの理由
早い
なにより最大のメリットは治療期間が短いということ。部分矯正ですと治療期間が平均で5~7ヶ月と治療期間がとても短いということが多くの方が魅力に感じるポイントです。
部分矯正は前歯のみの矯正治療であるため、(図参照)限局的な範囲に限られた治療であるからこそ短期間で気になる歯並びが綺麗になるというメカニズムなのです。
「え?矯正治療って普通は奥歯までやるのが普通じゃないの?」という疑問をお持ちの方も多いのですが、患者様の主訴に「噛み合わせを治したい」という希望がなければ、そもそも奥歯まで治療を行わなくても十分前歯の歯並びが綺麗になる方もたくさんいらっしゃいます。
主に皆様のお悩みとして挙げられることが多いのが「前歯の見た目」であるため、全体矯正で2~3年なんて言われてもどうもやる気にならないという方も多いようです。
それが、部分矯正だったら気になる前歯の歯並びが短期間で治るなんて、夢みたいな話ですよね。
全体矯正に比べれば治療費を抑えられる
全体矯正と比べて料金も抑えることができます。
全体矯正が100万円以上かかるのに比べて部分矯正ですと25~30万円程度で行えますので、料金が高いという理由で治療を断念していた方も比較的チャレンジしやすい価格となっています。
違和感が少ない
部分矯正ですと、前歯にしか装置がつかないため、奥歯まで全体的に装置がつくよりも違和感がかなり少ないのが患者様から喜ばれるポイントです。
その分、口内炎などのトラブルも少ないので、日常生活に支障が少ないのは大きなメリットです。
痛みが少ない
違和感が少ない分、痛みを割と気にせず矯正治療をすることができます。
綺麗な歯並びは魅力的!!だけど痛いのはちょっと…という方にもオススメです。
話しやすい
装置のついている範囲が少ない分、滑舌などの支障もほぼないと思って頂いて良いかと思います。
虫歯になりにくい
気になる不安点として挙げられる中に「虫歯にならないか」というご質問をよくいただきます。
部分矯正ですと装置のつく範囲も少ないため、日頃の歯磨きもしやすくお手入れが楽チンかと思います♪
2、部分矯正の治療の実際
部分矯正治療の進め方は、ワイヤーで歯並びのデコボコを治してからマウスピースで微調整する方法が一般的です。
その際、ワイヤーの装着を歯の表側にするか裏側にするか、選択します。
初めからマウスピースだけで治療していく方法もありますが、きちんと装着していないと、歯は動きませんので、その場合には根気強く頑張ることが大切です。
ワイヤーであれば一旦装着すると、あとは勝手に歯が動いてくれますが、マウスピースの場合は患者さま自身で装着しなければ歯は動きませんし、マウスピースを装着しないでほうっておけば、それまでに動いた歯もまた元に戻ってしまいます。
ワイヤー矯正にもマウスピース矯正にも、それぞれにメリットがありますので、どちらのほうが適しているかを一人ひとりの事情に合わせて判断していかなければなりません。
ワイヤーを歯の表側につける場合は、矯正治療中であることを他の人に気付かれてしまいますが、装着の違和感が少なく、「期間が短い、治療費が抑えられる」というメリットがあります。
一方、裏側からつける場合は、人に気付かれにくいという点が最大のメリットです。患者さまの仕事内容や価値観によって、どちらの治療方法が適しているかはケース・バイ・ケースです。
治療費や治療期間、違和感、完成度などを考えると、矯正装置を表側に三カ月ぐらい装着した後、二、三カ月かけてマウスピース矯正を行う治療方法が最も一般的でお勧めです。
治療費、治療期間、痛みについて
東京近辺で矯正する場合、全体矯正で総額が平均100万円以上かかります。部分矯正では、使用する器具によって差はありますが、上顎だけで25万~30万円、上下顎の前歯ではその2倍の50万~60万円ぐらいの場合が多いです。
全体矯正の場合、歯を抜かなければ約1年で矯正治療が終了します。
部分矯正の場合、ワイヤーの期間が3カ月、マウスピースが2~3カ月で、大半の方は6カ月前後で終わります。
実際、当クリニックでは、ワイヤーの期間が3~4カ月の人が部分矯正全体の95%以上を占めています。
マウスピースを使用しても、トータルして6カ月前後でほとんどの方が治療を終了されます。
全体矯正の治療期間が長くなる理由は奥歯を動かすからですが、奥歯は噛み合わせと密接に関係し、歯茎の中の歯の根っこもしっかりしているために歯が動くのにも時間がかかります。
一方、部分矯正の場合は、前歯の4本を動かすことが中心なので、治療期間が短縮されます。
全体矯正に比べれば、部分矯正の痛みや違和感は「ほとんどない」と言ってもいいくらいです。
3、部分矯正のこれから
部分矯正が普及しにくい理由
部分矯正は、患者さまにとってはとても魅力的な治療方法であるにもかかわらず、部分矯正のことをあまりよく言わないクリニックが少なくない背景には、いくつか原因があります。
1つ目は、「矯正治療の正道はすべての歯を動かすことであり、それ以外は受け入れられない」という歯科医師の先入観が邪魔していること。私もかつてはそうでした。
歯科医師は職人的な考え方の人が多いので、患者さま目線というよりも、技術者目線で物事を考えてしまいがちなところがあります。
2つ目は、部分矯正の治療を行っていることをアピールすると、部分矯正の治療相談希望者が増えるので、院長以外にも治療相談ができるスタッフが数名必要になることです。
スタッフのカウンセリングレベルを上げるためには、教育にかける時間と情熱が必要ですが、スタッフ教育が苦手な歯科医院の院長の多くは、部分矯正はアピールしたくなくなるのです。
3つ目は、治療後にトラブルに発展する医院が多いことです。
患者さまが部分矯正治療に過度の期待を抱くことがないように、部分矯正のメリットとデメリットをきちんと伝えなければなりません。
そこで伝達能力が問われるのですが、部分矯正の経験が少ない医院では、特にデメリットの説明が不十分なことがトラブルの原因になっているようです。
部分矯正は、メリットとデメリットを十分に理解されてからの決断をお勧めします。
今、部分矯正を検討されている方は、十分に納得したうえで治療法を判断してください。
部分矯正治療は、治療内容をきちんと理解されていれば、とても満足度の高い治療方法ですが、あやふやな知識のまま治療を行うとトラブルになりやすい治療方法なので、十分気を付けてください。
4、治療の流れ
①治療相談前の情報収集
矯正治療をしようと考え始めたなら、まずいろいろな情報を集めなければなりません。
情報の収集には、いくつかの方法がありますが、それぞれの方法の長所と短所を述べてみましょう。
矯正経験者の話を聞く
矯正治療を経験した人の話は、良い点も悪い点も教えてくれるので、とても有効ですが、情報が少なく、その情報が偏ってしまうという欠点があります。
矯正治療を考えている人のまわりにたくさん治療経験者がいるということは、普通はあまり期待できませんので、たいていは一人か二人の経験者の意見を聞いて判断せざるをえません。
また、教えてくれる人の矯正した経験が何年も前だったりすると、多くのことを忘れていたり、間違った記憶であったりする可能性も出てきます。
そして、その経験者が楽観主義の人なら、矯正治療の良い点についていろいろ語ってくれるでしょうが、悲観主義の人ならば、矯正治療で辛かったことばかりを語るでしょう。
経験者の話というのはとても参考になる場合が多いですが、それはその経験者の記憶や性格などによっても左右されることを念頭において聞くことが大切です。
矯正治療の本を読む
本は知識の宝庫であり、正確に多くの情報を得たいのであれば、やはり本に勝るものはないように思います。
しかし、本からの情報収集も、どの本と出会うかによって、患者さまの運命は決まってしまいます。
理想としては、良い本と出会い、その本を何度も何度も読み返して、自分の知識のコア(基)をつくってから、いくつかの歯科医院で相談し、自分の考えに近いところで治療を受けるというのがベストのように思います。
しかしながら、多くの本があふれている昨今、1冊の本で、たまたま良書に出会うということは、ある意味ではくじ運的な感じがあるかもしれません。
最近は広告の一環として、自費で本を出版して書店に並べているケースもあり、偏った内容の情報をうのみにするのは危険な場合もあります。
矯正は治療費も高額になり、かつとても大変な治療なので、労力を惜しまずに何冊かの本を読み比べてみて、自分が納得できる情報を見つけて、その本を何度も読み返してから矯正相談に行くことをお勧めします。
インターネットで情報を集める
インターネットの普及で世の中はかなり便利になってきていて、たくさんの情報を集めることができる時代になってきました。
電話帳代わりに、何でもインターネットで調べることもでき、例えば、近所の病院の中からどの病院にしようかを決める際には、いくつかのホームページの候補の中からそれぞれが、自分のフィーリングに合うクリニックを見つけ出せばよいと思います。
インターネットからの情報の特徴は、広く浅く調べたいときや、調べた情報を比較したいときにはとても有効だと思います。
ホームページの性格上、宣伝の延長ということもあって、誇大広告っぽい手前味噌的なホームページである可能性もありますし、ひどい場合には、他のクリニックの内容を無断で丸写しして掲載しているようなポリシーも倫理観もない歯科医院もあります。
今は歯科医師も過剰ぎみで、目先の損得だけを考えている歯科医師も少なくありません。
患者さま自身でホームページの内容が誠実な内容なのか、あるいはまゆつば的な内容のホームページなのかを見分ける目も必要になってきます。
医療というものは、最終的には人間が行いますので、治療を受けようとしている医院が倫理観の欠けた院長やクリニックであるかどうかもホームページや治療相談の際に確認することが大切です。
②矯正相談時の注意事項
矯正治療の前に、たいていは矯正相談を受けることになりますが、この矯正相談は有料のところと無料のところがあります。
どちらが良いと一概に言うことはできませんが、有料で相談を行っているところは、「軽い、いい加減な気持ちで相談に来られては困る」という考えで有料にしているのだと思います。
無料相談の場合には、気軽に矯正とはいったいどんなものなのか話でも聞いてみようという感じで、いくつかの医院をまわってみてもよいと思いますが、有料相談の場合には、相談前に質問内容などを整理してから相談に行ったほうが、相談料が有効になってくると思います。
矯正相談とは、矯正治療の知識を得て、自分の歯並びの状態を聞くことが目的なのであって、決して矯正治療を誘導されたり、「矯正しないと大変なことになりますよ」とか脅かされることになる場であってはいけません。
もし、歯科医のほうが治療をするように強引に誘導するようなら、その医院では治療をしないほうがよいでしょう。
矯正相談においては、歯科医師は客観的な矯正の情報を与えるにとどめ、矯正をするかどうかは、患者さまが家に帰ってゆっくり考えて決めるべきです。
その場で即決させたり、決断をせかすような歯科医院は、他のクリニックと比較されると負けてしまうから、そうしているのだと思われても仕方がありません。
③精密検査
実際に矯正治療を行う前には、歯型やレントゲン写真などの資料によって治療方針を立てます。
歯を抜く場合も抜かない場合も、全体矯正の場合も部分矯正の場合も、これらの資料によって、治療のゴールを予測します。
歯を抜く矯正治療の場合には、この資料によって、歯を抜くのかどうか、歯を抜くのならどの歯を抜くのかということを診断します。
部分矯正の場合も、検査の資料によって治療結果を予測します。
部分矯正では、治療後の仕上がりのシミュレーションを模計上でお見せすることもできますが、全体矯正の場合には、奥歯の噛み合わせを三次元的に大きく変えていくため、咬合平面という噛み合うときの位置が大きく変わりますし、歯の大きさ、歯の形、顎の骨の厚みなど、100人いれば100人の個性がありますので、細部に至るまで治療結果を断定することは無理です。
この精密検査の段階で最終的な治療方針が決まりますので、歯を抜くのか抜かないのか、部分矯正が可能なのか不可能なのか、治療期間はどのくらいなのか、トータルでの治療費はいくらなのかなど、細かいことも十分に納得されてから、実際の治療に取りかかるようにしたほうがよいでしょう。
④治療開始前
ワイヤーを装着する前には、虫歯の治療をしたり、歯周病や歯肉炎の治療をします。
虫歯の治療の場合には、矯正治療中や矯正治療後に治療をしたほうがよい場合もありますので、必ずしも矯正治療前にすべての虫歯を治療しておかなければならないというわけではありません。
一方、歯周病や歯肉炎に関しては、矯正治療が始まると、歯磨きをすることが今までよりも難しくなりますので、矯正治療前には確実にあるレベル以上の健康な歯茎にしておくことが望ましいでしょう。
矯正治療をすることによって、歯茎や歯槽骨には、多少なりとも負担がかかってきますので、矯正治療前にきれいな歯茎にしておくことはとても大切なことなのです。
歯周病のケアには、家での十分なお手入れとクリニックでの適切なデンタルクリーニングが必要になってきます。
⑤治療開始
ブラケット装着前準備
ブラケットといって、ワイヤーを巻きつけるボタンのようなものを歯の表面にくっつけて、矯正治療がスタートします。
その前に準備運動的に歯の内側から歯を押し、歯を起こした状態にしてからブラケットをつける場合もあります。
その他、奥歯にブラケットつきのバンドを装着するために、歯と歯の間にゴムを入れて歯を少しだけ動かす場合もあります。
部分矯正の場合には、前準備の必要ない場合が多く、すぐにブラケットを装着する場合がほとんどです。
ブラケット装着
いよいよ本格的なブラケット装着という段階に入り、ここまでくると患者さまの決意も確かなものになっています。
あとはドクターを信頼して、まな板の上の鯉といった心境で、一刻も早くきれいになることを祈るような気持ちになられるみたいです。
普通、ブラケットは上下の歯に同時に装着しますが、歯科医院によっては上下別々の日に装着するところもあるようです。
ブラケットを装着してワイヤーを巻きつけても、目に見えるほどすぐに歯が動くわけではありません。
ワイヤーを巻き、弱い持続的な力がかかり続けると、ブラケット装着後12時間ぐらいしてから歯根膜が炎症を起こし、上下の歯が当たると痛みを感じてきます。
この痛みも一週間ぐらいでなくなり、今まで通り普通に噛めるようになります。
部分矯正の場合には、前歯にしかブラケットを装着しませんので、食事中の痛みもほとんどありません。
ワイヤー交換
いったんブラケットを装着したら、あとはワイヤーを交換したり、ワイヤーを調整しながら歯を動かしていきます。
歯を動かしたい方向にワイヤーを曲げて、ブラケットに巻きつけます。
ワイヤー矯正の場合は、ワイヤーに何らかの力が加われば、必ずその反作用が働きますので、歯科医がその作用と反作用を考慮しながらワイヤーを曲げていかなければなりません。
矯正経験の浅い歯科医の場合は、往々にして動かしたい方向にばかり目がいって、その反作用の働きを考えないので、歯も思うように動きません。
部分矯正の場合には、形状記憶のワイヤーを巻き替えていくだけなので、特にワイヤーを曲げる必要はありません。
補助的装置
矯正治療では、歯科医院によってそれぞれいろいろな治療法を行っていますので、学生の場合には、学校などで同じクラスの中に矯正治療をしている人が10人いたとすれば、10人の治療期間や治療装置などもすべて違っているということも珍しいことではありません。
歯科医が、どんなふうに歯を動かしたいかによっても、使う装置は違ってくるのです。
例えばヘッドギアといって口の外にワイヤーと帽子のようなもので歯を引っ張る装置や、チンキャップといって顎を引っ張る力でおさえて下顎の成長を抑制する装置もありましたが、外見的な問題などで最近ではあまり使われなくなってきました。
一方、最近では矯正のために、インプラントを歯茎の中に植立して、インプラントを利用して歯を動かす方法が盛んに行われるようになりました。
そのほか、上のワイヤーと下のワイヤーをゴムで結んで、歯を動かす顎間ゴムという方法もあります。
部分矯正の場合には、これらの補助的装置を使用することは、まずありません。
⑥治療終了(保定)
やっとの思いで長い治療が終了しても、ここからきちんとした歯の管理をしていかないと、今までの努力が水の泡になってしまいます。
矯正で動かした歯も、そのまま放っておけば、一週間もしないうちに歯並びが元のようにガタガタに戻ってしまう場合も少なくないのです。
そうならないために、保定といって歯が戻らないように固定しておかなければなりません。
保定にはいくつかの方法があって、前歯の後ろ側から見えないように歯科用の接着剤のようなものでワイヤーとともに固定しておく方法と、入れ歯のような装置や薄いマウスピースを入れて固定させる方法があります。
どの方法にも一長一短がありますが、それぞれの長所・短所を把握して、歯科医の判断で保定方法を選択します。
そして、定期的に歯が動いていないかどうかをチェックしていくことも大切なことです。
保定する期間は、歯科医によって説明に差があり、「治療期間と同じくらい保定してください」とか、「一生のつもりでいてください」などと言われるところもありますが、平均的には2~3年ぐらいは保定する必要があるでしょう。
☆矯正治療の通院頻度と一回の治療時間
虫歯などの治療では、通院は週に1,2回というのが普通ですが、矯正治療においては、通院は三~五週間に一度というのが普通です。
患者さまがいくら早く治療を終了したいからといって、それよりも短い間隔で治療すると、歯根が吸収したり歯槽骨が減ってしまいます。
矯正治療には、骨を溶かす期間と骨をつくっていく期間がともに必要なのです。
どちらかというと、間隔が短かすぎるよりは間隔があきすぎるくらいのほうが歯などへのダメージは少ないのですが、その分治療期間は長くなってしまうので、なるべく歯科医師の指示に従って適切な間隔で通院することをお勧めします。
その際、1回当たりの治療時間は、30分~1時間というのが標準でしょう。
☆矯正中に虫歯になった場合には……
部分矯正でワイヤーを使用するのは平均して3カ月前後なので、その期間中に虫歯になるという可能性はほとんどゼロに近いでしょう。
矯正治療中に虫歯を発見した場合、矯正治療中に虫歯になったのではなく、矯正治療によって歯が動いたことで、今まで隠れていた虫歯が見えてきたという例が多々あります。
虫歯は磨きにくい個所にできますので、歯並びがデコボコで磨きにくかったものが、歯が動いてきれいな歯並びになると隠れていた虫歯が見えてくるのです。
その場合、矯正治療後に虫歯の治療をするほうが、矯正前に治療するよりは歯を削る量が少なくて済みます。
☆まとめ
矯正治療を始めるにあたって長年皆様の悩みの種となっていた「治療期間の早さ」と「治療費用」ですが、医療の進歩もあり、敷居が高い治療というイメージがなくなっています。
部分矯正という治療方法も現在では矯正治療の主流となってきたといっても過言ではありません。
今まで気になっていた悩みを先送りにしていた方も、これならチャレンジできると重い腰をあげる方々も。
結婚式前や成人式前、歯並びを気にする海外での長期赴任前に…などなど理由は様々ですが、大事な節目の前に素敵な笑顔で笑えるように矯正治療をスタートされる方もたくさんいらっしゃいます。